0歳〜1歳の夜泣き、どうしてこんなにつらいの?
赤ちゃんの夜泣きって、本当に心が折れそうになりますよね。私も出産直後、毎晩のように夜中に泣き出す娘に付き合って、寝不足でぼんやりした頭で朝を迎える日々が続きました。
しかも、ネットで検索しても「寝かしつけのコツ」や「原因はこれ!」といった情報があふれていて、何を信じたらいいのか分からなくなる…。そんな中でも、私が実際に試して「少し楽になった」と感じた方法が3つあります。
この記事では、実体験を交えながら夜泣き対策として効果があった方法を紹介します。完全に泣かなくなる魔法の方法ではありませんが、「少しでもママが楽になるヒント」になれば嬉しいです。
夜泣きが起こる理由を理解しよう
まずは「なぜ夜泣きが起こるのか」を知ることが大切です。原因が分かると、対処も少しずつ的確になってきます。
赤ちゃんの睡眠リズムが未発達
0歳〜1歳の赤ちゃんは、まだ「昼と夜」の区別がしっかりついていません。特に生後6ヶ月までは、浅い眠りと深い眠りのサイクルが短く、夜中に何度も目が覚めてしまうことがあります。
日中の刺激が多すぎる
外出や来客などで興奮した日や、初めての体験が多い日は、夜になっても脳がリラックスできず、泣いてしまうことがあります。これは大人でも「寝る前にスマホを見すぎると眠れない」のと少し似ています。
体の不快感(おむつ・暑さ・寒さ)
おむつのムレや肌のかゆみ、部屋の温度が合わないなどの「ちょっとした不快感」も夜泣きの原因になります。意外と、温度よりも「湿度」が関係していることも多いです。
私が試して効果を感じた夜泣き対策3選
ここからは、私が実際に試して「明らかに泣く時間が短くなった」と感じた方法を紹介します。どれも特別なものではなく、今日からできるシンプルな工夫ばかりです。
① 抱っこ紐で“ゆらゆら寝かし”を取り入れる
夜泣きが始まると、最初は布団の上でトントンしていたのですが、なかなか泣き止まない…。そんなときに助けられたのが抱っこ紐でした。
抱っこ紐で赤ちゃんを胸の前に抱え、部屋の中をゆっくり歩くと、心地よいリズムで安心するのか、10分ほどでスッと眠ってくれることが多かったです。特に、体にフィットして両手が空くタイプだと、親も体の負担が少なく済みます。
コツは、明るさを落として静かな音環境をつくること。照明を落とすだけでも赤ちゃんはリラックスしやすくなります。
② 音の力を借りて安心感をつくる
もう一つ助けられたのが、環境音アプリ(ホワイトノイズなど)を流す方法です。お腹の中で聞いていた音に近いリズムが安心感を与えるのか、ぐずりが減ることがありました。
私の場合、スマホアプリの「波の音」「心音」などを小さな音で流していました。家電のモーター音やエアコンの風の音でも代用できます。ポイントは“リズムのある単調な音”です。
③ ベビー布団や寝室の環境を見直す
ある夜、泣き止まない娘を抱えながらふと「部屋がちょっと暑いかも?」と気づいたことがありました。温度計を見ると26度、湿度は70%近く。寝室の環境が快適でなかったのが原因かもしれないと思い、思い切って環境を整えてみたんです。
その日から実践したのが「寝室の空気と布団の見直し」。まず、エアコンの設定を25度・湿度50%前後に保ち、布団も通気性のよいものに変えました。すると、汗で背中がびっしょりになることが減り、夜中に起きる回数も少しずつ減っていったんです。
また、ベビー布団は厚みよりも“肌触り”と“通気性”を重視するのがポイント。大人用の寝具だと柔らかすぎて沈み込みやすく、赤ちゃんが寝づらくなることもあります。季節に合わせて素材を変えると、より快適に眠ってくれるようになりました。
寝室の「光」と「音」も大事な要素
赤ちゃんはほんのわずかな光や音でも反応しやすいです。私の場合、寝室の豆電球を消し、真っ暗な状態にすることで寝つきが良くなりました。夜中の授乳やおむつ替えのときだけ、小さな常夜灯をつけるようにしています。
音に関しても、テレビやスマホの通知音が意外と刺激になることがあるため、寝かしつけの時間だけは“静かな時間”を家族で共有するようにしました。夫にも「この時間はできるだけテレビ音量を下げよう」とお願いして協力してもらいました。
夜泣き対策で一番大切なのは「ママが無理しないこと」
ここまでいくつかの対策を紹介しましたが、実際には「どんな方法もすぐには完璧に効かない」ことのほうが多いです。私もそうでした。抱っこしても泣き止まず、寝不足で涙が出た夜もあります。
そんなときは、「今日は無理しない」と割り切る勇気も必要です。赤ちゃんの泣きには理由があるけれど、ママの体力やメンタルも同じくらい大切。頑張りすぎてしまうと、気づかないうちに疲労や不安が積み重なってしまいます。
周りの手を借りる勇気を持とう
私が少し楽になったきっかけは、「夫や実家に頼ることを躊躇しない」と決めたことでした。夜中に数時間だけでも交代してもらうと、心にも体にも余裕が生まれます。もし近くに頼れる人がいない場合は、自治体の育児サポートサービスや一時預かり制度を調べておくのもおすすめです。
「ママだから頑張らなきゃ」ではなく、「ママだからこそ休む時間も必要」。これは本当に大事な考え方です。
完璧じゃなくていい
夜泣きの時期はいつか終わります。私の娘も1歳半を過ぎた頃から、少しずつ朝まで眠れる日が増えていきました。その日が来るまでは、「泣くのが仕事」と割り切って、自分を責めないでください。
抱っこしても泣き止まない夜は、「今日もよく頑張ってるな」と自分に声をかけてあげてほしいです。赤ちゃんも、ママのぬくもりを感じながら少しずつ成長しています。
夜泣きが少し楽になった3つのポイントまとめ
ここまで紹介した夜泣き対策を、あらためて振り返ってみましょう。どれも小さな工夫ですが、続けていくうちに「昨日より少し楽かも」と感じられる瞬間が増えていきました。
① 抱っこ紐での“ゆらゆら寝かし”
抱っこ紐で赤ちゃんを包み込みながら歩くことで、安心感を与える効果がありました。親の心臓の鼓動に似たリズムやぬくもりが、赤ちゃんにとって何よりの安心材料になります。
② 環境音でリラックスできる空間づくり
ホワイトノイズや波の音など、単調なリズムを流すことで、赤ちゃんが安心して眠れる環境を作ることができます。特別な機器がなくても、スマホアプリや家電の音で代用できます。
③ ベビー布団と寝室の見直し
温度・湿度・照明・寝具の4つを調整するだけでも、夜泣きの頻度が減ることがあります。赤ちゃんにとって快適な空間をつくることは、ママにとっても快眠への第一歩です。
夜泣きに「正解」はないけれど、寄り添う姿勢が何より大事
夜泣きに悩んでいた頃の私は、「どうして泣くの?」「何が悪いの?」と自分を責めてばかりでした。でも今振り返ると、赤ちゃんは“泣いて伝える”ことしかできなかったんですよね。
夜泣きは、赤ちゃんが成長している証でもあります。体も心もどんどん発達していく過程で、眠りが浅くなったり、環境の変化に敏感になったりする。それは自然なことなんです。
だからこそ、ママが「できる範囲で」「できるときに」対応すれば十分。完璧にこなそうとしなくても、赤ちゃんはママの愛情をちゃんと感じています。
眠れない夜に思い出してほしいこと
夜中に何度も起きて、泣き声に心が折れそうになる日もあるかもしれません。そんな時は、深呼吸をひとつして、こう思ってみてください。
「この泣き声も、今だけのもの。きっと少しずつ落ち着いていく。」
数ヶ月後、ふと振り返ったときに「あの頃大変だったな」と笑える日がきっと来ます。無理をせず、自分のペースで大丈夫です。
おわりに|“ママも休む勇気”を忘れないで
夜泣きと向き合う中で学んだのは、「ママが休むことはわがままではない」ということでした。むしろ、ママが元気でいることが、赤ちゃんにとって最高の安心材料です。
この記事で紹介した方法は、どれも今日からできる小さな工夫です。完璧を目指さず、できそうなことをひとつだけ試してみてください。それだけでも、きっと何かが少し変わります。
眠れない夜を過ごすママたちが、少しでも笑顔で朝を迎えられますように。
そして、あなたの優しさと頑張りが、ちゃんと赤ちゃんに届いていることを、どうか忘れないでくださいね。


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